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プレスリリース 2018.12.06

【終活に関する親子の意識比較】 終活は「より充実した人生を送るため」の親 VS 終活は「人生の終わりの準備」の子ども。 年末年始は親子で終活を始めるタイミングに。

◆実施の背景


少子高齢化や核家族化など日本を取り巻く様々な環境から、「孤独死」、「老老介護」、「認認介護」といった社会問題への関心が高まっており、多死社会の到来に伴い、今後も増加が見込まれています。

もしもの時のために、人生の終わりをどのように迎えるかを見据え、「終活」に取り組み、希望を家族や周囲に伝えておくことが重要といえます。

今回、2017年12月に発表した「自身の終活に関する意識調査」と、2018年11月に発表した「親の終活に関する意識調査」の結果を比較したところ、「自身の終活」と「親の終活」では意識に大きな差があることがわかりました。

高齢者ご自身は、持ち物の整理など自分で気軽に始められる終活や、思い出作りをしたいと考える一方で、高齢者を親に持つ子どもは、親の「身じまい」を意識しており、介護やお葬式、財産など、子どもからは切り出しづらい項目を重要視しています。

今後は、終活に関する意向を親子で共有し、終活の項目ごとに取り組み方を使い分け、親子で終活に取り組む「親子終活」が解決の糸口となることが予想されます。


【調査概要1】
調査名   :自身の終活に関する意識調査(2017年)
調査対象  :全国20歳以上の歳男女
調査期間  :2017年11月4日~2017年11月5日
調査方法 :インターネット調査
有効回答数 :835名
URL    :https://www.kamakura-net.co.jp/newstopics/detail.html?id=3667


【調査概要2】
調査名   :「親の終活」に関する意識調査(2018年)
調査対象  :全国40歳以上の男女/実親(片親または両親)がご存命の方
調査期間  :2018年10月29日~10月30日
調査方法  :インターネット調査
有効回答数 :548件
URL    :https://www.kamakura-net.co.jp/newstopics/detail.html?id=4787

※回答率(%)は小数点第2位を四捨五入し、小数点第1位までを表示しています。このため、合計数値は必ずしも100%とはならない場合があります。


◆調査結果トピックス


1.「老後や人生の終わりを考えた時」終活に関する親と子の双方の思い
【親(自身の終活)】子どもに迷惑かけたくない:95.1%
【子(親の終活)】(親から終活について相談されても)迷惑だと思わない:88.7%
親は子どもに迷惑をかけたくないと考える一方で、子どもは迷惑と感じていない。

2. 【親子別】取り組みたい終活ランキング
【親(自身の終活)】1位:持ち物の整理(69.0%)2位:思い出作り(42.7%)3位:旅行(39.9%)
【子(親の終活)】1位:介護(75.9%)2位:お葬式(72.4%)3位:終末医療(72.3%)
親は老後の余暇に旅行や楽しい思い出作りを意識する一方で子どもは「親の身じまい」を意識。

3. 本人にとっては優先順位を低く考えがちだが、子どもとしては関心が高い終活の項目ベスト5
【ランキング】1位:お墓 2位:お葬式 3位:財産の整理 4位:生きた証を残す 5位:家系図作成
「お墓」、「お葬式」、「お金」の話は、切り出しづらい内容であるものの重要度が高く、親の終活として取り組んでおきたい項目ベスト3にランクイン。


◆調査結果
1.「老後や人生の終わりを考えた時」終活に関する親と子の双方の思い
【親(自身の終活)】子どもに迷惑かけたくない:95.1%
【子(親の終活)】(親から終活について相談されても)迷惑だと思わない:88.7%


子どもがいる40代以上の親に、子どもへの思いを聞いたところ、95.1%の親が「子どもに迷惑をかけたくない」と回答する一方で、「親から相談されると迷惑」だと感じる子どもは11.3%にとどまり、88.7%の子どもは「親から相談されても迷惑でない」と回答した。

「子どもに迷惑をかけたくない」親と「(親から終活について相談されても)迷惑だと思わない」子どもの間には、互いを思いやる気持ちが見てとれる。加えて、「親の終活に関する意識調査」では、子どもが親から相談してほしい理由として「把握しておかないと困るから」が71.5%という結果から、相談してほしいという強い願望が伺えた。

2. 【親子別】取り組みたい終活ランキング
【親(自身の終活)】1位:持ち物の整理(69.0%)2位:思い出作り(42.7%)3位:旅行(39.9%)
【子(親の終活)】1位:介護(75.9%)2位:お葬式(72.4%)3位:終末医療(72.3%)


子どもがいる40代以上の親に、「自身の人生の終わりを考えたとき、行っておきたいこと」を聞いたところ、1位「持ち物の整理(69.0%)」、2位「身近な人との楽しい思い出作り(42.7%)」、3位「旅行(39.9%)」と、自身で取り組みやすい持ち物の整理や、旅行などの思い出作りと老後の余暇を楽しむための項目に取り組みたいという意向が強いことがわかった。

一方、親が存命中の子どもに「親と一緒に取り組みたい終活」を聞いたところ、1位「介護(75.9%)」2位「お葬式(72.4%)」3位「終末医療(72.3%)」となり、子どもは「親の終活」において、人生の終末期を迎えるにあたり必要不可欠な項目に取り組みたいと回答。

終活は、自身(親)以上に子どものほうが現実的な項目を意識していることがわかった。介護や終末期に関する話題は「子どもに迷惑をかけたくない」という気遣いから親からは切り出しづらい内容であるものの、事前に話し合っておくことで、いざという時の負担を軽減でき、親の意思を尊重することができる。

デリケートな内容の項目については親子で話し合う機会を設け、老後を楽しむための項目については自身で考え実現していくというように、項目ごとに取り組み方を使い分けることが有効な手段と言える。


3. 本人にとっては優先順位を低く考えがちだが、子どもとしては関心が高い終活の項目ベスト5
【ランキング】1位:お墓 2位:お葬式 3位:財産の整理 4位:生きた証を残す 5位:家系図作成
*親子間で意識の差異が大きい順に抽出


「自身の人生の終わりを考えたとき、行っておきたいこと」と「親と一緒に取り組みたい終活」の結果を比較し、「本人にとっては優先順位を低く考えがちだが、子どもとしては関心が高い終活の項目」として、第1位「お墓(親子で64.2ptの差)」、第2位「お葬式(親子で58.9ptの差)」第3位「財産の整理(親子で40.9ptの差)」となった。

お墓においては、親子で実に64.2ptの差があり、第2位のお葬式は、58.9ptの差があった。本人にとってお墓やお葬式は、遺される人が主体的に行うものであり、子どもに委ねるものという意識があるということから、大きな差が出たと考えられる。

また、存命のうちに亡くなった後の話をすることをタブー視する傾向があることや「縁起が悪い」、「考えたくない」などの理由から、話し合っておきたいのに互いに切り出しづらい内容であることも推測できる。続いて「財産の整理」が40.9ptの差で第3位となった。「お金」にまつわる話は、たとえ親子であっても切り出しづらいという人は多い。しかし、本人の死後、財産の大小にかかわらずトラブルが発生するケースもみられるため、生前から親子で話し合う場を設けたり、遺言書の作成などのトラブルを回避するための方法を検討しておくことで、子どもの負担や不安を減らすことができると考えられる。


<調査結果まとめ ― 鎌倉新書 広報担当より>
個々のライフスタイルの変化、都心部への一極集中などを背景に、単独世帯や夫婦のみの世帯といった核家族化が進行する中、離れて暮らす子どもに「迷惑をかけたくない」という考え方は定着しつつあります。こと「終活」においては、その傾向が顕著で、お金や医療、介護のことで、子どもに負担をかけたくないと考える親世代が多く存在します。

鎌倉新書が2018年11月に発表した「親の終活に関する意識調査」では、「迷惑をかけたくないから終活を切り出せない」親が9割存在することに対し、「自分からは切り出しづらいが、相談してほしい」と考える子どもが約7割を占めており、親子が双方を思いやるが故に、必要性を感じているものの、終活について親子間で話せていないことがわかりました。


この結果から、子どもに迷惑をかけないようにするためには、人生の終わりを考えた時に、最後はどうしてほしいのか、ご自身の意向や希望を子どもに伝えておくことで、双方が納得のいく終活に繋がると推測できます。また、親と子それぞれが取り組みたい終活の項目として、親は老後の余暇を充実させるための旅行や思い出作りを重視し、子どもは人生の終わりに近い項目に取り組みたいと考えていることがわかりました。


定年を迎えた方にとって、膨大な自由時間を活用してより充実した人生を送ることが、ご自身の課題であり、高齢者の親を持つ子どもにとっては、人生の終わりに備えて、認知症や要介護になった場合の対処や費用、親がどのようなお葬式を望んでいるのか把握しておくことを重視する傾向にあります。しかしながら、子ども世代は、経験値や情報の不足から「終活」といっても何から取り組むべきか漠然としており、中でも「介護」、「お葬式」、「終末医療」への取り組みの必要性を感じる一方で、デリケートな問題であるため親に自分から問いかけることができない等、課題が散見されます。このような項目こそ、生前に希望を伝え、委ねられた子どもが迷わないようにしておくべきではないでしょうか。


これらの結果から「項目ごとに取り組み方を使い分ける」ことが課題解決の一助となるのではないかと推測できます。身近な人との「思い出作り」や「旅行」はご自身の終活として、家族が親戚や関わる「お墓」「お葬式」「介護」などは親子の終活として取り組むことで、「人生の終わりに向けた準備」への抵抗感をなくし、周囲の理解を得ながら、前向きな気持ちで親子一緒に終活に取り組むことができると考えます。


当社が2017年に実施した同調査によると、「大切な人を十分に弔うことができなかった」と後悔を感じている人が45.3%も存在することがわかっています。終活に対する親の意向を子どもが把握しておくことで、残された子どもが悔いを残さないことにもつながります。


老後の人生や、終末期をより充実させるためにも、家族が集まる年末年始などを利用して、親は「自分の希望を子どもに伝える」、子どもは「親の希望を把握する」ことから、終活を始めてみてはいかがでしょうか。