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会長コラム“展望”

ビジネス 2019.11.01

オフィス移転しました

 今月から新たなオフィスではたらいている。


 わたしたちは以前から事務スペースが手狭になっていたのだが、これまでは近隣のオフィスを借りるなどして対処してきた。しかし、それも限界に近づいてきたことから移転の必要性が生じていた。今回の移転でオフィスは1.5倍の広さになり、仕事をするには快適な環境となるいっぽうで、これまでの東京駅前という便利な立地は確保できず、少し不便になった、まあ贅沢ってことか。


 2つに分かれていたオフィスを1か所に集中できることは、効率やコミュニケーションの観点からも希望していたことなのでそこは良かったし、サブとなるオフィスはそのまま借りておき、そのことで近い将来にオフィススペース不足という問題が起こっても、対応できるであろうと考えていた。


 ところが、移転が正式に決まりホッとしていた頃、オフィスの大家さんから連絡が来た。


「2ヶ月後にもう1フロア空くことになりましたが、いかがなさいますか?」

「今でも1つのフロアに約150名の社員全員が入れているところに、さらにもうワンフロア?」


 わたしたち経営陣は顔を見合わせた。


 が、そのとき管理部門管掌するCFOがこう言い放った「社長、来期の利益のために事業やってるんじゃあないですよね」


 そうだった、わたしは常々「これから、10年間の利益を最大化することが会社のミッション、それはイコール社会課題の解決を伴うものだ」なんて偉そうなことを言ってたのだった。一瞬ひるんだ自分が情けない。


 というわけで、もうすぐスペースは以前の3倍になり、さらにサブオフィスもある。考えてみれば、私たちの取り組みにはこの10階建のビル全体を借りるぐらいの余地が残されているわけだから、3倍ぐらいでひるんではいけない。


 さて引っ越しは面倒、だが良いこともある。そのひとつは、これまで書棚に並べてあった書物の移動だ。引っ越しを機会に、不要な書物は捨てると共に、自分の道しるべとなってくれた最高の書物は手元に並べ、もう一度読み返してみることにした。分類は簡単、ボールペンで線がたくさん引いてあるのが最高の書物たちだ。


 いま、出張中にこの原稿を書いているのだが、その中から持ってきたのが「Hard Things」(ベン・ホロウィッツ著)、シリコンバレーの著名な経営者であり、現在ではおそらく最も優れたベンチャーキャピタル(VC)の創業パートナーである。


 本当に難しいのは、大きく大胆な目標を設定することではない。本当に難しいのは、大きな目標を達成しそこなったときに社員をレイオフ(解雇)することだ。本当に難しいのは、優秀な人々を採用することではない。本当に難しいのは、その優秀な人々が既得権にあぐらをかいて不当な要求をし始めたときに対処することだ。本当に難しいのは、会社の組織をデザインすることではない。本当に難しいのは、そうして組織をデザインした会社で人々を意思疎通させることだ。本当に難しいのは、大きく夢見ることではない。その夢が悪夢に変わり、冷や汗を流しながら深夜に目覚めるときが本当につらいのだ。(イントロダクション)


 この本に書かれている大きな困難と、それを克服していく過程での学びと成長をわたしは経験したことはない。しかし多少の困難はあったし、難しい局面もあった。なので、ここに記されている全ての経験と学びが、次のチャレンジをせざるを得なくなった~大きな社会課題が目の前に広がっていて、しかも人生は一度きりだから後悔したくない~わたしにとって、これまでと同様にこれからも最高の教材となるに違いない。


 やればよかったと思うことには一切時間を使わず、すべての時間をこれからきみがするかもしれないことに集中しろ。結局は、誰も気にしないんだから。(物事がうまくいかなくなるとき)


 そう、誰も気にしない。そしてどれだけ生き永らえても50年先にこの世にわたしはいないのだから。


株式会社鎌倉新書

代表取締役社長兼会長CEO 清水祐孝