お仏壇の全国平均購入価格は「34万円」 家具調などの小さめサイズが人気 ~購入後の変化は「故人を思い出す頻度が増えた」が最多、 70歳以上の14%が「以前よりも幸せな気分になった」と回答~

2017/11/27

調査レポート

ライフエンディング領域でポータルサイト「いい葬儀」「いい仏壇」「いいお墓」と、お別れ会プロデュース「Story(ストーリー)」を運営する株式会社 鎌倉新書(本社:東京都中央区、代表取締役社長:相木孝仁、証券コード:6184、以下:当社)は、「お仏壇の全国消費者調査2017」を2017年11月24日に公開いたしました。

今回の調査結果では、仏壇を選ぶ基準として、サイズ・デザインを最重要視するという方が7割を超え、現代日本の住環境や価値観に合わせた商品、家具の一つとして仏壇を選ぶという購買行動がみえてきました。

また、8割の方が、仏壇に「故人を偲び、対話する場」という役割を求めていることがわかりました。「以前よりも幸せな気分になった」との声もあり、仏壇が故人とのつながりを感じ、遺された家族がより良く生きていくために日常生活にもポジティブな影響を与えていることもわかりました。
一方で「仏様をお祀りする」という役割を求めている方は4割にとどまり、39歳以下の若い世代の5割で「家を守る」という要素を仏壇に求めていることなどから、仏壇が本来もつ仏教・宗教的意味合いの変化まで考察できる結果となりました。

◆調査トピックス
・仏壇の全国平均購入価格は34万円
・住まいに合わせた小さめサイズが人気
・購入後の変化は「故人を思い出す頻度が増えた」が最多
 70歳以上の14%が「以前よりも幸せな気分になった」
・仏壇の役割は「故人を偲び、対話する場」が最多の80%

◆仏壇の平均購入価格は全国で34万円
仏壇の平均購入価格は全国で34万円。一番のボリュームゾーンは「5万円~15万円未満」で24%と、上置き型の小さめの仏壇を購入される方が多いことが伺えます。一方、最大300万円で購入される方もいるなど、高級仏壇へのニーズも一定数存在することが伺える結果となりました。住環境の変化に伴って仏壇の小型化が主流になる中、仏壇業界では小型でも商品のデザイン性、品質を高める創意工夫、家具メーカーと仏壇を共同開発するなど、仏壇をもっと身近なものにしてもらうための創意工夫や単価を維持するための努力を行っていることがみられています。

【問:購入した仏壇の価格を教えてください】

◆住まいに合わせた小さめサイズが人気
仏壇購入者が、仏壇を選ぶ際に最重要視するポイントが「サイズ」という方が50%に及ぶことが分かりました。仏壇探しで重視したこだわりポイントを3つあげてもらったところ、「サイズ」「デザイン」「価格」の3つが80%以上と圧倒的な結果となりました。その次には「仏壇店の接客」が21%となりました。
全国と首都圏を比較したところ、首都圏では比較的「デザイン」を重視する方が多い一方で、仏壇に「宗教・宗派」的な意味合いが第一と考える方が少なくなっていることが伺えます。仏壇は住環境と密接に関係しており、アパート・マンション中心の都市圏のユーザーは専用の仏間をつくる余裕はなく設置場所も限られてきます。
かつては、「神仏の宿る仏壇は家の大切な場所」に置きたいという思いが強くあり、まず仏壇を据えてから部屋のインテリアをととのえるという傾向がありました。しかし、近年では住環境や自分のスタイルありきで、インテリアに仏壇を違和感なく溶け込ませるという考えが主流になってきていることが、この結果からもみてとれます。

【問:お仏壇選びで重視する「こだわり」について3つあげてください】

◆購入後の変化は「故人を思い出す頻度が増えた」が最多
70歳以上の14%が「以前よりも幸せな気分になった」
実際に仏壇を購入した方に、購入後の変化したことを伺ったところ、「故人を思い出す頻度が増えた」を挙げる方が全世代通して63%と最多で、続いて「先祖とのつながりを実感する機会が増えた」「以前よりも心が穏やかになった」が多い結果となりました。
また、中には「故人の出る夢を多く見るようになった」とする方もいるなど、故人とのつながりを感じる証として、仏壇の役割を実感される方が多いということがわかります。
年齢別に比較すると、年齢が高くなるほど「以前よりも心が穏やかになった」「以前よりも幸せな気分になった」とする方が多くなる結果となり、仏壇が日常生活にもポジティブな影響を与えていることが伺えます。
仏壇は故人を偲ぶため、先祖供養のためという役割がありますが、遺されたものがより良く生きていくための“つながりの装置”として果たす役割が大きいことがわかります。

【問:仏壇を購入したことで、どのような変化が生じましたか?】

◆仏壇の役割は「故人を偲び、対話する場」が80%
全世代を通じて、仏壇に対し「故人を偲び、対話する場」という役割を8割の方が求めている一方、「仏様をお祀りする」という役割に対しては43%とその半分程度しかありません。
仏壇は本来「仏様をお祀りする家庭の小さなお寺」としての意味合いをもつ宗教用具ではありますが、近年仏教・宗教的要素が薄れ、仏壇を「故人の位牌を安置する場所」、家具の一つとして考える方が多くなっていることがこの結果からも伺えます。このことは寺院、檀家離れということとも関係しています。
また、仏壇に求めることや役割として「家を守る」が39歳以下で50%。逆に70歳以上は15%と低い結果となりました。人間関係や宗教心が希薄化していると言われる昨今において、39歳以下の世代はネットやソーシャルメディアなどで繋がることが当たり前の世代でもあります。この世代の半数が“「家」を守ってもらいたい”という役割を仏壇に求めるということから、日本の世相の変化までみえてくるのではないでしょうか。

【問:仏壇に求めることや役割は何だと思いますか?】

仏壇 購入実態調査2017

・調査期間:2017年10月15日~2017年10月23日
・調査対象:2016年9月~2017年9月の期間中「いい仏壇」からクーポンを発行したユーザー
・調査方法:WEBアンケート
・有効サンプル数:658

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